給食ブログ

いじめ認知 最多32万件

2017年11月9日 11時45分

「いじめ認知 最多32万件」

  1027日 毎日新聞より抜粋

 全国の小中高校と特別支援学校が2016年度に認知したいじめは、前年度比43.8%(98676件)増の323808件で、過去最多を更新したことが、文部科学省が26日に公表した問題行動・不登校調査の結果(速報値)で明らかになった。3年連続の増加で、初めて30万件を超えた。

 文科省は、これまで対象から外していたけんかやふざけ合いのうち、心身の苦痛を感じるような一方的な暴力行為を伴うものを今回からいじめに含めたことが大幅増の要因と見ており、「積極的に認知を進めた成果」として肯定的に受け止めている。

 小学校は前年度比56.8%増の237921件で過去最多。

 いじめの内容(複数回答)は「からかいや悪口」が62.5%で最も多く、「遊ぶふりをしてたたく、蹴る」(21.6%)「仲間外れ、集団による無視」(15.3%)「パソコンや携帯電話での誹謗、中傷」は3.3%だったが高校では17.4%と2番目に多かった。

 

*指摘の通り「いじめ」としての範囲を広くとらえ、報告をしていることがこの結果になったと考えられます。しかし、一人でもいじめにより心を痛めている子供がいる状況は学校として見過ごすわけにはいきません。定期的な子供たちへのアンケート、学校の全教員による観察、本人からの訴え、家族からの訴え、多くの児童からの情報をもとに学校ではいじめに苦しむ子供の発見に力を注いでいます。そして、いじめに苦しむ児童には学級担任をはじめ学年教諭、養護教諭、全教職員、スクールカウンセラー等が力を合わせて子供の心のケアに取り組みます。加害児童に対しては学校全体として「いじめは絶対に許さない」という毅然とした姿勢で指導に当たります。保護者の方にもご連絡がいくことがあると思いますがご理解いただきたいと思います。

 平成259月から「いじめ防止対策推進法」が施行されています。その中でいじめの定義とともに、「児童等は、いじめを行ってはならない」と明記されています。「いじめ」は子供のけんかではありません。「犯罪」である、と理解します。そして、同法には家庭、地域、学校それぞれの責務も示されています。

 学校として、すべての子供が安心して勉強に運動に励むことができる環境づくりに努めていきたいと思います。